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2009年12月12日、オゼットクリエイティブオフィスにて、
座談会『先輩からのメッセージ。人生何をするか?』の第三回を行いました。

今回のゲストは慶応大学4年生の陰山貴之(かげやまたかゆき)さん。
幼少期をアメリカで過ごし、現在はカンボジアの孤児院の子供たちに
ダンスの楽しさを伝えていくボランティア活動や、
現地の地雷撤去活動に取り組んでいらっしゃいます。
参加学生と同世代の視点から、
「まず行動してみること、そして、やるからには諦めずにやり続けること」の大切さを
自らの経験に引き寄せて語っていただいたほか、
ボランティアというもののもつ複雑さ、昨今のボランティア活動の傾向やそこにみる背景、
企業とカネの論理など、多岐にわたる議論を行いました。

<当日詳細>
14:00より開始。
まず始めに、陰山さんご自身からこれまでの取り組みを説明していただきました。
陰山さんいわく、当初は自分に対する劣等感が、
「自分にしかできない何かをしたい」という強い想いに変わってゆき、
ご自身が高校からやってきたダンスを通して、カンボジアの孤児たちに歓びを伝えよう
という考えに至ったとのこと。
ダンスを教えられる環境が見つからないまま、体当たりで現地に飛んだ結果、
障害児の多い孤児院で教える機会が得られたそうです。
はじめのうちは子供たちもどう踊ったらよいか分からず、「分からない」「できない」と
諦めがちだったのが、ダンスは決して一律なものではなく、
手脚が欠けていても自由に表現すればよいものだという理解が浸透するにつれ、
子供たちに笑顔が生まれていったと言います。
「自分にできそうなことはダンスしかなかったから、あまり考えず行動した」と
振り返った陰山さんですが、
それを本当に実行し、継続したことで意義のある活動になったようです。
日本へ帰国した後はGive Hope Through Dance という団体を立ち上げ、
現在は日本の障害児にもダンスの楽しさ、表現することの楽しさを広めようと考えているそうです。

来年度からは、某大手アパレル企業に入社予定で、
途上国で何か現地の人々のための事業を展開したいと考える一方で、
それをどう具体化していくか、また、それが本当に大企業の人間という立場からすべきなのかどうか、
ご自身も模索の中にあるそうです。

ビジネスとして社会貢献的な活動を行うことについて陰山さんは、
「カネが自動的に入ってくるようでは、結局場当たり的なものに終始してしまうが、
ビジネスとしての仕組みが成立してこそ、継続性がうまれる」という見解を示されました。

何かを提供する側が善だと思ってすることも、トータルでは相手にとって悪であるという事態は、
ボランティアという行為に常に起こりうることであり、
こうした可能性を念頭に置いておくことの重要性を語られていました。

また、資金や物資、設備等を提供する側が、それらがどのようなプロセスで役に立っていくのか、
自覚的であることも重要なのではないかという議論も。
日本は国際的な支援・協力の文脈でよく「カネだけ出す国」と批判されがちですが、
問題の本質は、資金提供にとどまるかどうかではなく、
どのようなプロセスで人々の役に立つかをよく考え、責任を持つかということなのだとも言えます。
そうしてボランティアがもっと根付いていけば、
自分が救える人・救うべき人は、身近なところにも大勢いることに気づけるかもしれません。
みなさんにとっての「今、誰かのために、自分にできること」は何でしょうか。

このほかに、現代人の多くが抱いている想い、大企業(株式会社)が持つ構造的な問題、
「守り」で生きるか「攻め」で生きるかということ等々、
予定時刻終了後や懇親会でも、多岐にわたる論点が出てきました。

今回はゲストとしてお呼びした陰山さんご自身も、
「自分の生き方であったり世の中のことについて、多様な視点から考えることのでき
ぜひ次回以降からは参加者としても『くりくら。』関わりたい」とのことでした。

年内のイベントは今回が最終回となります。
来年からの『くりくら。』の活動にも、ご期待ください。

BY くりくら。 2009年12月14日 18:18


<概要>

2009年12月5日、オゼットクリエイティブオフィスにて、
座談会『先輩からのメッセージ。人生何をするか?』の第二回を行いました。

今回のゲストは榊原壮一(さかきばらそういち)さん。
愛知県にて書店を経営している方で、なんとスタッフ榊原の父親。
「地域密着型の書店」として、地元商店街の活性化や、
碧南市の公式イベントへの参与の体験、
日々感じることなどを率直に語っていただきました。

<当日詳細>

予定通り14:00より開始。
前半では、地域活性化の取り組みについて多く語っていただきました。
苦労の末に地元商店街の祭りを企画し、成功を収めた実績がおありですが、
イベント成功後も、参加する商店主たち自身が「やりたい」という気持ちをもち、
主体的に取り組むことに強くこだわっていたといいます。
多くの人を巻き込み、それを一過性のものではなく
継続する熱気に変えていくというときのヒントを示されました。

続いて、「今の世の中に目を向けてみると、どこか余裕が無く、
日々を楽しめていないように感じるが、それはなぜだろうか」という論点が出てきました。

「喜びが単発で広がりがない」、「儲けすぎるから守りに入っている」といった意見が出ましたが、
榊原氏によれば「夢中になるもの、喜びを感じ続けられるものがない」とのこと。
リアルなカネの問題や、合理的に事業を展開していくことよりも、
常に地域や人々の理想状態に対する想いから行動している同氏の姿を指して
「ロマンチスト」という表現も出ました。
同氏にとって、儲けるということは、
生活に必要な金銭を得るというごく素朴なレベルであることが随所に覗えました。

また、「不況だと盛んに言われる中、大企業に富が集中している」という考えに関連して、
榊原さんは「大企業には、いい気持ちで騙してほしい」という表現を用いていました。
たとえ経済的に搾取されたとしても、人とのコミュニケーションをベースにした
自己充足感を得られるようにしてほしいと言います。
「そうした思いすらも吹き飛ばすほどの収益至上主義が既に横行しているが、
ものを売るという行為は、本質的には人と人との本物のつながりなくしては成立しない。
グローバルレベルの経済活動においても、そこを忘れてはいけない」という意見も出ました。

お話全体を通して、働く歓びというものをどこに見出すかという視点が浮き彫りになりました。
榊原さんは、自分の家族や日々接する人を一般化して捉えることで「自分の周り」
を認識していらっしゃるようです。
常に世代間のエモーショナルなつながりに引き付けて人間関係を捉えている
とも言い換えることができるでしょう。

「自分の周り」の範囲が自分の家族や直接の知り合いに限定される人もいれば、
同じ国に住む国民、同じ人間にまで拡げて認識する人もいます。

それぞれにとっての「自分の周り」が何を意味するのか、
そしてその人たちを幸せにするとはどういうことか、ということを深く考えさせられる会となりました。

BY くりくら。 2009年12月09日 19:21

ゲストを呼んで行ってきたイベントも
年内最終回??、
12月12日(土)14:00から開催します。

ぜひ、ご来場ください!!
ゲストはイベント告知で見てくださいね!!

BY くりくら。 2009年12月08日 19:15

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